カブトムシの産卵セット
カブトムシの産卵セット方法を紹介します。
用意する物としては、
●飼育ケース・大又は中、衣装ケースなどでも良い
●マット(幼虫の餌)
●転倒防止用の枯葉、樹皮、小枝など
です。
マットの選び方
自然界ではカブトムシの幼虫は腐葉土の中に良く生息します。
カブトムシが生息する腐葉土とは、クヌギ・ナラなどの木の葉が朽ちて堆積し、朽ちて土壌に変化した物です。
ただ腐葉土を入手しようとした場合、ホームセンターなどで購入する事になると思いますが、園芸用として売られているものには農薬が混入している可能性があるためカブトムシ用のマットの方が入手し易いと思います。
カブトムシ用のマットとしては一般的にクワガタ用の物よりも発酵が進み、色が黒く変化したマットが使われます。
別にクワガタ用のこげ茶色のマットを使用してもOKですが、カブトムシの方が総じて大食いで、カブトムシ用のマットがクワガタ用よりも安価で販売されている事が多いため、そちらを使用する事が良いでしょう。
メーカーによってはクワガタ・カブトムシ兼用のマットを販売しているところもあります。
なお外国産のカブトムシについても基本的なセットの仕方はだいたい同じですが、大きく育てたい場合等は飼育種によってマットの好みが違ってきたりしますので事前に確認された方が良いでしょう。
マットのセット
マットに水を加えケース底に5cm程かなり硬めに詰めます。
マットの水分量の目安はマットを手に持ち強く握って水がしみ出ない程度です。
次にマットをケース半分くらいまでを押し固めて入れます。
カブトムシはマットの押し固められた部分に産卵する事が多いようです。
最後にケースの8分目程度までマットを敷き詰めていきます。
これはカブトムシが潜りやすいように軽く押し固める程度でいいです。
カブトムシのセット
餌皿と転倒防止用の枯葉などをセットします。
餌皿については無くてもOKで、ゼリーの上ぶたにカッターで十字に切り目を入れて、直接マットの上に置いてもOKです。
あとはオスとメスをペアでセットすればOKです。
右の写真はコーカサスオオカブトですが、コーカサスは性格が荒く最悪の場合メスを殺してしまう事があるので、右の写真のようにオスがメスの上に乗っかり交尾するのを確認したらすぐにオスを取り出します。
日本のカブトムシの場合は一緒に入れておいても問題ありません。
ケースが小さい場合など産卵の邪魔になりそうなら、1週間程度同居させるとほぼ交尾は完了するのでオスを取り出してしまっても良いでしょう。
あとは週に1回くらいチェックしてマットの表面が乾いているようなら、霧吹きで軽く湿らせてあげます。
餌も減ってなくても週に1度は取り替えてあげましょう。