クワガタ・カブトムシ成虫の飼育方法
一般的なクワガタ・カブトムシの成虫の飼育方法について解説します。
クワガタ・カブトムシの成虫の飼育は簡単ですが、産卵・繁殖させたい場合は飼育種に応じた適切な環境を事前に確認することをおすすめします。
また外国産のクワガタやカブトムシを飼育する場合は飼育温度の管理が必要となる可能性があります。例えば人気のヘラクレスですと飼育温度が18〜30までとなり、寒い地方にお住まいの方は暖房器具の導入を検討する必要があります。
専門ショップでカブトムシやクワガタを購入する場合は、事前に店員さんに相談するのが良いでしょう。
準備するもの
飼育するために次のものを準備しましょう。
・飼育ケース
・マット(飼育用の土)
・ゼリー(専用の餌)
・のぼり木(餌皿兼用)
・枯れ葉など(転倒防止)
・霧吹き(保湿用)
飼育ケース
飼育ケースは大きい方が良いですが、それよりも、小さいケースでもかまわないので、1つのケースに1ペアで飼う事をお薦めします。
これは、クワガタやカブトムシを1つのケースでまとめて飼いすると、餌を争ってケンカをし、弱ってしまったり、最悪の場合死んでしまう事があるからです。
やむを得ず、まとめ飼いする場合は、出来る限り大きいケースを準備し、餌を多めに入れてあげてください。
温厚 | 凶暴 | ||||
コクワガタ | オオクワ | アカアシ | ノコギリ | ミヤマ | ヒラタ |
マット(飼育用の土)
マット(飼育用の土)はクワガタ・カブトムシ専門店やホームセンターなどで売られています。
成虫のみの飼育で、産卵・繁殖が目的でなければ、拘る必要はありません。
園芸用の土でもOKですが、農薬が混入している可能性があるため注意が必要です。
産卵・繁殖が目的であれば、飼育するカブトムシ・クワガタに応じて、適切なマットを選ぶ必要があります。
ショップなどで聞いてみるか、事前にインターネットで調べておきましょう。
ゼリー(専用の餌)
ホームセンターなどで、クワガタ・カブトムシ飼育専用の餌として、ゼリーが売られています。
飼育には専用ゼリーを与えるのが一番無難です。
ゼリー以外では、桃やリンゴ・スイカなどを好んで食べます。
果物は高価ですし、専用ゼリーの場合は各製造メーカーが、クワガタやカブトムシ専用に栄養バランスを考えて製造しているため最適だと言えるでしょう。
のぼり木(餌皿兼用)、枯れ葉など(転倒防止)
餌皿は、もちろん餌が(飼育用の土)の上にこぼれ落ちて汚れないようにするためでもありますが、カブトムシやクワガタの遊び場所であったり、転倒防止としても大切です。
私自身も経験していますが、カブトムシやクワガタがつかまる物がなくて起き上がれないでいると、あっという間に弱って死んでしまいます。
転倒防止のために、枝や木の葉、樹皮などを一緒に入れてあげるのも良いでしょう。
なお、ホームセンターなどで材(のぼり木)を購入する際は、誤って朽ち木を購入しないよう注意しましょう。
朽ち木はクワガタの産卵用や幼虫の餌として用いる物で、朽ちているためとてもカビが生え易いです(自然界でもカビは生息していますし、成虫を飼育するうえでで特に害はありませんが)
基本的に見た目の問題、見た目が悪いだけですが、特に飼育初心者の方は間違って購入しないよう注意されると良いでしょう。
セット方法
順番にセットしていきます。
マット
マットをバケツなどに入れ水を加えます。
水分量の目安としては、強く握って水がにじまない程度です。
まぜあわせ水分が行き渡ったらマットを飼育ケースにセットします。
マットの量の目安としては、産卵が目的の場合は大き目のケースにマットを沢山入れる必要がありますが、成虫を飼育するだけであれば5cmもあれば十分です。
餌皿・のぼり木、枯葉などのセット
餌皿・のぼり木、枯葉などをセットします。
のぼり木は寝かせたままマットの上に置けば問題ありません。
好みで、のぼれるように立てて置いてもかまいません。
右の写真は枯葉と餌のみの簡単なセットです。
餌皿も使わずに、ゼリーの上ぶたにカッターで十字に切り目を入れて、直接マットの上に置いています。
ホームセンターなどで見かける飼育セット解説では、専用の保湿剤や樹液が出る木などをセットした例が紹介されていますが、クワガタやカブトムシの成虫を飼育をするだけであれば、写真のような簡単なセットでも全く問題ありません。
あとコバエや雑虫の進入防止にケースと蓋の間に新聞紙を挟んでやると良いでしょう。
ゼリーを十字にカット | 新聞紙でコバエ進入防止 | コバエ侵入防止ケース |
日々のメンテナンス
週に1回程度、マットの表面の乾き具合を確認し、乾いているようなら霧吹きで加湿します。
餌をあげる目安として、国産のカブトムシで1〜2日でゼリーを1つ食べます。
カブトムシは大食いで結構餌代がかかります。餌がなくなっていないかこまめにチェックしてあげましょう。
大きさや種類により異なりますが、国産のクワガタで週に1〜2個ゼリーを食べます。
食べ残しがあっても週に1度はゼリーを新鮮なものに取り替えてあげて下さい。